今年の活動を振り返って

 

2018年ももうそろそろ終わり。世の中では会社でも個人でもこの時期になると1年の振り返りを行うのが慣習だ。私も今年の写真活動について振り返ってみる。

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良くも悪くも今年は被写体から距離をとった。春先くらいからどうも人と距離をとりたくなってしまい、人物写真を撮るのが難しくなった。これは別段深刻な話ではない。定期的にやってくる感覚であってそのうち治る(現に今は心境が違ってきている)。また物理的な距離も変わってきた。以前は街を撮るとき、そこに写る人やモノ、建物までの距離が近かった。今年は割と距離をとった写真が多い。”ストリートフォト”というよりも”都市写真”という雰囲気になってきている。両者の厳密な違いは定義を知らないが、主役が変わっている。街にいる人やモノじゃなく、街そのものが主役になっているというか。

また写真を撮り始めてから内向きな写真が多かったので、私的な写真ではなくてもっと社会と繋がりを持つような写真を撮りたくなった。今取り組んでいる写真(おおげさに言えばプロジェクト)では、10年以上住んでいる川崎市を撮っている。「ルポ川崎」という本があって読んでみたのだが、いまいち内容に納得いかなかったことも動機となっている。まだまとまっていないし撮りきっていない。ただ中間報告として来年のLensCultureコンペに出してみようかとは思ってる。

 

コンペ・コンテストに関して

2年くらい前まではアサヒカメラを中心にカメラ雑誌の月例コンテストに送っていた。毎月とまでは行かないまでも年に6~8回くらいだったか?だいたい2回に1回は入選するようになってきた。

「雑誌の月例コンテストは野球で言えば所詮草野球の場。もっと先に繋がるところで!」と鼻息を荒くして主要なコンテストに色々と送った。結果としては全敗。入選作品を見ると差は歴然。J1と県リーグくらい差がある気分。

というわけで、またもう一度草野球の場にも戻る。もちろん主要コンテストにも送るのだけど。撮る枚数を更に増やしていかないと。

 

写真展について

1年に2回個展を行った昨年と違い今年はほとんど出してない。年末に大阪でのグループ展に1枚出しただけ。コンテストに集中しようとした結果だ。

マチュアによるグループ展にあまり意義を見出せなくなったのが一番の要因だが、まぁこれも上記同様の思い違いもあったのは確か。

来年どうするかはまだ決めていない。

 

今年は納得感が薄い活動になってしまった。が、芽が出てないわけでもない。川崎を撮る写真には今まで撮れたことがないものを感じている。

変に思い詰めないで、自分の思い込みと好きを突き詰めるようにしたい。「こうでなければならない」と思い詰めすぎると身動き取れなくなる。

来年はもっといい年になれますように。