2022-01-01から1年間の記事一覧

「写真の爺さん」の話

「なんだ、これはお前の嫁か?」 これが写真の爺さんから投げかけられた第一声だった。 今から13年くらい前、当時住んでいた自宅近くにいわゆる”写真館”があった。七五三や家族写真などを撮るような昔ながらのアレである。 その頃私はハッセルブラッドを手…

富山の海に見た原風景

「俺も行こうかな。富山」 そう言ったのは3月の頭くらい。もしかしたらまだ2月だったかもしれない。友人の写真家、石本一人旅が仕事で富山に写真を撮りに行くと聞いてのことだ。 旅行が趣味、ということはない。別に嫌いなわけではないが積極的に旅行を計…

写真展メモ:西野壮平写真展「線をなぞる "tracing lines"」

みんな大好き(?)西野壮平 どうやら2月6日に情熱大陸で西野さんをとりあげた番組が放送されるらしく、放送後は混むのではないかと思い前日の2月5日に行ってきた キヤノンギャラリーSの入り口を入って最初に見えるのは写真集「WATERLINE」からポー川の…

PHOTOJAM TOKYO 2021の個人的な反省

昨年12月12日から今年の1月16日まで浅草の813Galleryで開催されたPHOTOJAM TOKYO 2021に参加させていただいた。10人の絵描きと10人の写真家が参加し、二人一組を作って「絵描きの絵が一枚、写真家の写真が一枚、写真家の写真の上に絵描きがライブドローイン…

遺影を撮るということ

「遺影を撮ろう」、とまつりさんにもちかけたのが昨年末。 「遺影を撮る」というのは写真を勉強したことがある人には割とメジャーなテーマみたいだ。私は10年ほど前に行っていたワークショップで課題として出されたし、私の他にも遺影を撮っているという人…